−ねふ(nehu)−
・根深い(ねぶかい) 1.根が土深くまで張っている。また、奥深くまで入り込んでいる。 用例:源氏−胡蝶「ませのうちにねふかく植ゑし竹の子の」 2.考えや気持ちが非常に深い。 用例:万葉−二七六一「根深(ねふかく)も思ほゆるかも吾が思ひ妻は」 3.根気強い。 類:●執念深い 用例:浄・夏祭浪花鑑−九「こいつねぶかい悪者」 4.原因や根拠などが、古くまたは深くて、排除できないほどである。 例:「悪感情が根深く宿る」 用例の出典:夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ) 浄瑠璃。世話物。9段。並木千柳、三好松洛、竹田小出雲合作。延享2年(1745)大坂竹本座初演。前年、堺の魚屋が長町裏で人を殺した事件を題材にとり、団七九郎兵衛、釣船三婦(さぶ)、一寸徳兵衛など侠客の達引を描いたもの。
・根太は敵に押させよ(ねぶとはかたきにおさせよ) 「根太」は、「おでき」の一種。大腿部や臀部などにでき、赤くはれてかたく、中心が化膿して時に激痛がある。根太は、残酷なぐらい思い切り強く押して膿(うみ)を出さないと治癒しない。