−ねつ(netu)−
・熱が冷める(ねつがさめる) 一時の興奮から醒(さ)める。 類:●逆上(のぼ)せが下がる
・根っから(ねっから) 最初からそういう状態である。 類:●根から●元から●始めから 例:「根っからのお人好し」 
・熱願冷諦(ねつがんれいてい) 《四熟》 1.熱心に願い求めるが、その本質を冷静に見極めること。 ★「諦」は明らかにすること。よく見てはっきりさせること<新明解四字熟語辞典(三)> 2.求める時には熱心に願望するが、叶わぬときには冷静にさらりと諦(あきら)めること。潔さも必要であるということ。 ★「諦」の「諦める」という意味は、日本独特のもの。
・根っこが生える(ねっこがはえる) その場にすっかり落ち着いてしまい、腰を落ち着けてしまうこと。 類:●根が生える 例:「飲み屋に根っこを生やしてしまった」
・熱し易いは冷め易い(ねっしやすいはさめやすい) ものごとに熱中し易い人は熱意が冷めるのも早いということの喩え。特に、恋愛に関して、惚れっぽい人は飽き易いということ。 類:●近惚れの早飽き
・熱鉄の涙(ねってつのなみだ) 熱した鉄のように熱い涙。 類:●熱涙
・熱に浮かされる(ねつにうかされる) 1.高熱のため、うわ言を言う。2.一つのことに熱中し、前後を忘れる。他の一切を忘れて夢中になる。
・根強い(ねづよい) 1.根元がしっかりしていて、動かない。 用例:北岡本夫木−二一「ねつよかりけり山すげのはし」 2.根気強い。また、執念深い。 類:●しつこい 用例:無名抄「大輔は今少し物など知りて、ねつよくよむ方は勝れり」 3.財政などが豊かで安定している。金持ちである。 用例:浮・好色盛衰記−一「堺はねづよひ所じゃが」 4.従来から、まだ強く存在しているために、なかなか変わらない。 類:●揺るぎない 例:「因習として根強く残っている」「根強い人気」
・熱を上げる(ねつをあげる) あることに夢中になる。魅力に取り付かれて逆上(のぼ)せ上がる。
・熱を吹く(ねつをふく)[=吐く] 気炎を上げる。身勝手なことをいう。 類:●熱を吐く●気炎を吐く●気炎を上げる●広言を吐く