−ねを(newo)−
・音を上げる(ねをあげる) 泣き声を上げるという意味から転じて、困難や苦難に耐えられず弱音を吐く。参ったと言う。 類:●降参する●弱音を吐く ★「音(ね)」は、「鳴」「泣」と同源で、虫や動物の鳴き声、人の泣き声の意味。または、笛の音。
・根を下ろす(ねをおろす) 確かな位置を占(し)める。揺ぎないものとなる。不動の地位を占める。 類:●定着する●居座る
・根を切る(ねをきる) 1.病根を絶つ。 類:●根治(こんじ)する 2.宿弊(しゅくへい)を根本から改める。悪弊を根こそぎ改革する。
・根を締む(ねをしむ) 心を引き締める。
・根を釈てて枝に灌ぐ(ねをすててえだにそそぐ) 水をやるのに、根に注がないで枝に注ぐ。根本的なことを修(おさ)めることをしないで、末端の些事(さじ)にばかり精を出そうとすること。 類:●本末転倒 出典:「淮南子−泰族訓」「今不知事修其本、而務治其末、是釈其根、而灌其枝也」
・根を断って葉を枯らす(ねをたってはをからす) 1.木を枯らすためには、枝や葉を切るだけでは不十分であり、木の根を切り取らなければならない。同様に、誤ったことを正すためには、一つ一つの事態に対処するだけでなく、その根本的な原因を取り除かなければ効果はないということ。2.元も子も失い、全体を滅ぼしてしまうことの喩え。 類:●枝を伐って根を枯らす
・音を泣く(ねをなく) 「泣くことを泣く」という意味。泣く。また、鳥や虫が声を立てて鳴く。
・根を生やす(ねをはやす) その場所にしっかり腰を落ち着ける。長い間同じ間所に動かずにいる。 類:●根っこを生やす 例:「嫁の実家がある土地に根を生やす」