−にき(niki)−
・握らす(にぎらす)[=せる] 賄賂(わいろ)の金銭を与える。 例:「金を握らして口を封ずる」
・握り金玉(にぎりぎんたま)・握り睾丸 懐手(ふところで)にしたまま、何もしないでいること。 ★手を懐中に入れて自分の睾丸を握るだけであるところから<国語大辞典(小)> ★「和御魂(にぎみたま)」と関連ある語か。 参考:和御魂(にきみたま・にぎみたま) 柔和の徳をそなえた神霊。神霊の静的・穏和な側面。にきたま。⇔荒御魂(あらみたま)<国語大辞典(小)>
・握り潰す(にぎりつぶす) 提出された文書、提案、意見などを、悪意から、わざと手元に留めておいて、処置しないままうやむやにする。 類:●棚上げにする 例:「訴えを握り潰す」
・握れば拳開けば掌(にぎればこぶしひらけばてのひら・たなごころ) 握れば人を殴(なぐ)る拳になる手も、開けば人を撫(な)でる掌となる。同じものでも、それに対する気持ちや状況次第で、色々に変化するものだということの喩え。