−にま(nima)−
・二枚櫛(にまいぐし) 髪飾りとして櫛二枚を前頂左右に並べて差すこと。普通は遊女がしていたことから、遊女のこと。
・二枚腰(にまいごし) 相撲や柔道などで、粘り強い腰をいう。 例:「二枚腰で堪える」「土俵際の二枚腰」
・二枚舌(にまいじた) 矛盾したことを言う。一つのことを二通りに言う。また、嘘を吐(つ)くこと。 類:●一口両舌 例:「二枚舌を使う」
・二枚目(にまいめ) 1.枚数が二番目に当たること。また、そのもの。2.曾我十郎・紙屋治兵衛のように優しい仕草と言葉を使い、恋愛葛藤を主として演ずる美男役。また、演劇、映画などで美男役をする者。 ★江戸時代、劇場に掲げられた番付の二番目に名がしるされたところから<国語大辞典(小)> 参考:八枚看板(はちまいかんばん) 江戸時代、主に上方(かみがた)で、一座の主要な男役の俳優八人を、劇場の表飾りに八枚の看板として掲げたもの。順に、花形・色事師・つま師・中軸(なかじく)・敵役・実敵・実悪・座頭(ざがしら)。 3.転じて、美男。優男(やさおとこ)。 類:●ハンサム 例:「なかなかの二枚目だね」 4.稼ぎ高第二位の遊女。5.相撲の番付けで、前頭・十両・幕下などの、それぞれの上から二番目の力士。