−にし(nisi)−
・錦の袋に糞を包む(にしきのふくろにふんをつつむ)[=入れる] 外観がたいへん立派であるのに反して、内容が伴わないこと。 類:●錦に糞土を包むが如し
・錦の御旗(にしきのみはた) 1.赤地の錦に、金銀を以て日月を刺繍、または描いた旗。 類:●錦旗 2.他人に対して己の主張などを権威付けるものとして掲げる名分。 ★承久の乱のとき、後鳥羽上皇から官軍の大将に賜ったのが、最初といわれ、以後、叛徒征討のときには必ず官軍の大将に与えられた<国語大辞典(小)>
・錦を飾る(にしきをかざる)[=着る・衣る] 1.美しい着物を着る。美しい着物を並べる。2.立身出世して故郷へ帰る。
・錦を衣て絅を尚う(にしきをきてけいをくわう) 錦を着るときは、上から薄衣を掛けて華やかさを表に出さない方が良い。己の美徳を表に出さないのが君子の嗜(たしな)みであるということ。 類:●錦を衣てケイ衣す 出典:「詩経−衛風・碩人」・「中庸−三十三章」
・錦を衣て故郷へ帰る(にしきをきてこきょうへかえる) 立身出世し、華やかな着物を着て故郷へ帰る。 類:●錦を飾る
・錦を衣てケイ衣す(にしきをきてけいいす) 「ケイ」は、[耿/衣]で、薄衣のこと。錦を着るときは、上から薄衣を掛けて華やかさを表に出さないようにせよということ。転じて、己の美徳や、教養などは表に出さない方が良いということ。 類:●衣錦尚絅 出典:「詩経−衛風・考槃」「碩人其[斤+頁]、衣錦[耿/衣]衣」
・錦を衣て夜行くが如し(にしきをきてよるいくがごとし)
・西と言ったら東と悟れ(にしといったらひがしをさとれ) 人が言う言葉を、いつもそのまま受け取っていると失敗するということ。その裏にある真意を読みなさいという戒(いまし)め。
・西の海へさらり(にしのうみへさらり) 厄払いの文句の末尾の言葉。一年中の災厄や諸悪を西の海へ流してしまう。また、転じて、古いものをあっさりと捨てること。
・西も東も知らない(にしもひがしもしらない)[=分からない] 1.方向が分からないという意味で、その土地に不案内である。2.転じて、慣れていないため、為すべき事が分からない状態や、分別を付ける力がない様子。 類:●右も左も分からない
・二者択一(にしゃたくいつ) 二つの事物のうち、どちらか一方を選ぶこと。 類:●二者選一●二つに一つ
・二豎(にじゅ)