−にと(nito)−
・二度あることは三度ある(にどあることはさんどある)
・二桃三士を殺す(にとうさんしをころす) 奇計を巡(めぐ)らして人を自滅させること。 故事:「晏子春秋−内篇・諫下」 斉の三勇士(公孫接・田開疆・古冶子)が横暴なので、将来斉国を危うくすると考えた晏子は、景公に進言し、「三人のうち功の大きい者に与える」として二個の桃を贈った。田開彊(でんかいきょう)と公孫接(こうそんしょう)がその桃を手にしたが、実は古冶子(こやし)の功の方が大きいと知って恥じて自害した。古治子も義に反すると自害した。 用例:梁甫吟「一朝被讒言、二桃殺三士、誰能為此謀、国相斉晏子」 用例の出典:梁甫吟(りょうほぎん) 古楽府(こがふ)。諸葛亮作とされているが、漢代の楽府らしい。作者不明。「歩して斉の城門を出て 遥かに蕩陰里を望む 里中に三墳有り 累々として正に相似たり 問う 是れ誰が家の墓ぞ 田彊 古冶子 (公孫接) 力は能く南山を排し 又能く地紀を絶つ 一朝 讒言を被り 二桃 三士を殺す 誰が能く此の謀を為す 国相斉の晏子(晏嬰)なり」
・二刀流(にとうりゅう) 1.二刀を用いる刀法。 類:●二丁拳銃 ★刀を左右の手に一本ずつ持って戦うもので、宮本武蔵の「二天一流」などが有名。 2.酒もよく飲み、甘いものも好きなこと。また、その人。 類:●二刀遣い●両刀遣い 3.俗語。女性・男性の両方を性の対象にすること。また、その人。 類:●両刀遣い
・二度おぼこ(にどおぼこ) 女性が、年老いて再び子どものようになること。
・二度と(にどと) 後に打消しの語を伴って、再び〜しない。決して〜しない。 例:「二度と行くまい」
・二度と再び(にどとふたたび) 「二度と」を強めた言い方で、決して〜しない。 ★「二度と」「再び」と同意語を重ねたもの<国語大辞典(小)>
・二度の勤め(にどのつとめ) 1.一度辞(や)めて再び勤めること。特に、以前遊女だった女が再びその仕事に出ること。2.使い古して、使われなくなっていたものを再び役立てること。
・二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず)