−につ(nitu)−
・似つかわしい(につかわしい) 似合って見える。いかにもそれ相応で相応(ふさわ)しい。釣り合っている。似合わしい。 用例:土左「わらはのことにては、につかはし」 ★動詞「につく(似付)」から派生<国語大辞典(小)>
・日計足らずして歳計余りあり(にっけいたらずしてさいけいあまりあり) 一日だけでは儲けがなかったり損をする日もあるが、一年を通してみると儲けが出ているということ。目先の利益は少ないが、長い目で見れば利益が出ていることの喩え。 出典:「文子−精誠篇」「日計不足、歳計有餘」
・日光を見ずして結構と言うな(にっこうをみずしてけっこうというな) 日光東照宮の建築の美しさこそが、「結構」という言葉に値(あたい)する。特に、陽明門(=日暮らし門)を指して言う。「にっこう」と「けっこう」の語呂合わせ。 類:●ナポリを見てから死ね(イタリアの諺)●桂林山水甲天下 ★「東照大権現」は、徳川家康公の勅諡号(ちょくしごう)。少なからず江戸幕府へのおべっかもあった。
・日進月歩(にっしんげっぽ) 日に月に絶えまなく進歩すること。
・二進も三進も(にっちもさっちも) 計算の遣り繰りのこと。多くは、「二進も三進も行かない」の形で、どうにも遣り繰りができない様子、窮地に追い込まれたりして身動きできない状態などを言う。 類:●足掻きが取れない●暗礁に乗り上げる●手も足も出ない ★算盤(そろばん)の割算の九九から出た語<国語大辞典(小)> ★「二進(にしん)」は2で割り切れること、「三進(さんしん)」は3で割り切れること。2でも3でも割り切れないことからの転。 
・煮詰まる(につまる) 1.煮えて水分が無くなる。 例:「汁が煮詰まる」 2.議論や考えなどが出尽くして、問題点が明瞭な段階になる。議論が十分になされ、結論を出せる状態になる。 例:「話もだいぶ煮詰まってきたようだから、そろそろ結論を出そう」 ★「仕事に煮詰まっている」など、「行き詰まる」の意味で使うのは誤用。