−にゆ(niyu)−
・入境問禁(にゅうきょうもんきん) 他国に入ったら、まずその国の禁止事項を尋ねて、それを犯さないように心掛けることが大切だということ。その国のタブーには触れないようにしなさいということ。 類:●境に入りては禁を問う●郷に入っては郷に従え 出典:「礼記−曲礼・上」「入竟而問禁、入国而問俗、入門而問諱」
・入門(にゅうもん) 1.門の中にはいること。 例:「無断の入門を禁ず」 2.弟子(でし)となって、師の教えを受けること。弟子入りすること。 類:●入学 3.そのことに初めて取り掛かること。ものごとの最初の段階。 類:●初歩 4.初心者のために書かれた手引き書。 例:「釣りの入門書」 故事:「論語−子張篇」 魯(ろ)の太夫叔孫武叔(しゅくそんぶしゅく)が「皆は孔子が立派な人物というが、弟子の子貢(しこう)の方がもっと賢いのだ」と言った。それを人伝(ひとづて)に聞いた子貢は「宮殿に喩えれば、私の塀が人の背くらいの高さであるのに対し、先生の塀は数仞(すうじん)もあって、内が見えないのです。門から中へ入らなければその建物の美しさや、家人の素晴らしさは分かりません。ただ、その入り口に至る門を見付ける人が中々いないだけなのです」と語った。
・柔和忍辱(にゅうわにんにく) 仏教用語。仏の教えに帰依(きえ)し、その教えを心として柔順温和で、外からの恥辱や危害をよく堪え忍ぶこと。