−のか(noka)−
・逃れぬ(のがれぬ)[=ざる・られぬ] 1.逃げることができない。避けることができない。止むを得ない。 用例:浄・新版歌祭文−座摩社「蔵屋敷の侍をばらしたからは、どふでおりゃ遁がれぬ命」 2.切っても切れない間柄。深い関係。また、血縁である。 類:●割りない 用例:太平記−一一「今は残り留たる者とては、三族に不遁(ノガレざ)る一家の輩」 用例の出典:新版歌祭文(しんばんうたざいもん) 浄瑠璃。世話物。2段。近松半二。安永9年(1780)大坂竹本座初演。お染久松を題材とする戯曲の代表作。