−のら(nora)−
・のらくら者(のらくらもの) のらくらと、怠(なま)けて、遊んでしている者。 類:●怠け者●野良者●野良蔵(ぞう)
・野良の節句働き(のらのせっくばたらき) 「野良」は、「野良者」のことで、怠(なま)け者・道楽者の意味。怠け者は平常は何もせずにのらくらしていながら、人が節句だ祭だといって遊んでいるときに働いたりする。その馬鹿さ加減を嘲笑したもの。また、節句に働かなければならない者は、普段怠けているからそうなるのだということ。 類:●怠け者の節句働き
・のらりくらり 1.捉えどころがなく漫然としている。これといった仕事もしないで日を送る。 用例:談・化物判取牒−二「蛇のかばやきと蛙(かいる)の干物の喰合にて、療治も叶ませずのらりくらり」 2.柔らかくてつるつるしていて押さえどころのない物。 用例:談・根無草−跋「遊魚(くらげ)なすのらりくらりの遊の道は」 3.相手の鋭い追及などを躱(かわ)す。特に、老獪(ろうかい)な答弁などに使う。 例:「のらりくらりとした答弁で押し通した」
・のらをかわく[=扱(こ)く]  1.怠(なま)ける。 類:●油を売る 2.放蕩(ほうとう)する。 ★「かわく」「こく」は、好ましくない物事をすることをいやしめていう語<国語大辞典(小)>