−のろ(noro)−
・惚気る(のろける) 1.色情に溺(おぼ)れる。女に参(まい)る。女に惹(ひ)かれて甘くなる。 類:●蕩(とろ)ける 用例:人情・春色梅児誉美−三「素人じみて、そふ女にのろけもしますめへ」 2.自分と配偶者、または恋人に関することを嬉しそうに話す。配偶者や恋人を自慢する。 用例:人情・春色梅児誉美−後「おめへがあんまりのろけるから、よだれをたらすかとおもってサ」 ★「のろい(鈍)」の「のろ」の動詞化<国語大辞典(小)>
・狼煙を上げる(のろしをあげる) 1.非常時の緊急連絡のために、狼煙を上げる。合図する。2.比喩的に、重大事を起こすきっかけとなるような目立った行動をする。また、それによって、周りの気勢を上げる。 例:「ホームランを打って反撃の狼煙を上げた」
・鈍間の一寸馬鹿の三寸(のろまのいっすんばかのさんずん) 戸障子を閉じるとき、一寸ぐらい残すのは鈍間(のろま)な者であり、三寸ぐらい残すのは馬鹿者である。このように、注意の足りなさで人の品格が分かるものだということ。 類:●下衆(げす)の一寸のろまの三寸●下郎の一寸戸