−のつ(notu)−
・仰っけから(のっけから) 1.最初から。開始早々から。 例:「のっけから三連打を浴びた」 2.いきなり。 用例:俳・皮籠摺−上「品川でのっけにかへる帆かけ船」 ★「仰向(あおむ)けに」の意味の「仰(の)っけに」と同源かという。 ★「除(の)けてから」の転訛かという説もある。 用例の出典:皮籠摺(かわごすり) 雑俳。岩田涼莵(いわたりょうと)。元禄12年(1699)。作者は芭蕉門下だが、無作為・平明な作風から「伊勢派」と呼ばれる。・・・詳細調査中。
・伸っつ反っつ(のっつそっつ)[=反つ・返しつ] 身体を伸ばしたり、反り返ったりする。苦しみもがく様子。また、退屈した様子。 用例:雑俳・軽口頓作「たいくつで・ごまの施主どののっつそつ」 用例の出典:軽口頓作(かるくちとんさく?) 雑俳。堀内雲鼓。宝永6年(1709)。・・・調査中。
・乗っ取る(のっとる) 1.城や領地に攻め入って自分の支配下に置く。攻略する。 例:「城を乗っ取る」 2.奪い取って自分のものにする。支配権を握る。 例:「会社を乗っ取る」 3.運航中の航空機などで、乗員・乗客を威して自分の支配下に置く。 例:「旅客機を乗っ取る」 ★「乗り取る」の転。
・退っ引きならない(のっぴきならない)[=ならぬ] 元々は戦(いくさ)などで使われた言葉で、避けることも退くこともできないこと。逃れることができない。動きがとれない。 類:●進退これ谷(きわ)まる●抜き差しならない●二進も三進も