−ぬか(nuka)−
・糠に釘(ぬかにくぎ)
・抜かぬ太刀の高名(ぬかぬたちのこうみょう) →抜けぬ太刀の高名
・糠味噌が腐る(ぬかみそがくさる) 調子外れな歌い振りを貶(けな)す言葉。
・糠喜び(ぬかよろこび) 喜んでいたのに、当てが外れてがっかりするような、一時的な喜び。 用例:談・風流志道軒伝「大人どもは月夜に釜糠喜びの口々に」 ★「糠」は接頭語で、「むだ」「はかない」の意を表す<学研国語大辞典>
・抜からぬ顔(ぬからぬかお) 油断のない顔付き。また、失敗などしないという顔付き。
・泥濘に足を踏み込む(ぬかるみにあしをふみこむ) 一度泥の中に足を踏み入れると、いくらもがいてもますます深みに嵌(は)まり込むことから、遊蕩(ゆうとう)などに嵌まり込んで、遂(つい)には身の破滅を招くことの喩え。
・糠を舐りて米に及ぶ(ぬかをねぶりてもめにおよぶ) 鼠(ねずみ)は糠を舐(な)め尽くすと米にまで手を付けるという意味で、被害が徐々に広がってゆくことの喩え。 出典:「史記−呉王ビ[サンズイ+鼻]伝」「里語有之、舐糠及米」