−ぬり(nuri)−
・塗り上げる(ぬりあげる) 1.すっかり塗り終える。塗りを完全に仕上げる。 用例:日葡辞書「ヌリアグル」 2.特に、左官職の者が死ぬ。 用例:妙好人伝−三・上「左官が死ぬるとぬりあげたと云ふ」 用例の出典:妙好人伝(みょうこうにんでん) 仏書。列伝。岩見国浄泉寺仰誓(ごうぜい)編纂。文政元年(1818)。浄土真宗で誠の信心を得た人を顕彰した書物。
・塗り付ける(ぬりつける) 1.塗って付ける。擦(なす)り付ける。 用例:東大寺本大般涅槃経平安後期点−二三「蘇をもて塗(ヌリ)拊(ツク)」 2.罪や責任を他人に負わせる。 類:●転嫁する●擦り付ける 用例:古今著聞集−一六・五四九「たれにぬりつけんとて、かくほどに人をいだしぬかんとするぞ」 例:「罪を部下に塗り付ける」
・塗箸で芋を盛る(ぬりばしでいもをもる)[=索麺(そうめん)食う] つるつると滑り落ちて摘まみ難(にく)いところから、遣り難いものごと。