−おめ(ome)−
・お眼鏡に適う(おめがねにかなう) 目上の人から気に入られる。認められる。
・怖めず臆せず(おめずおくせず) 少しも気後れせずに。ものともしないで。堂々と。 類:●恐れず怯まず ★「怖める」は、臆(おく)する。気後れするの意<学研国語大辞典>
・お目玉(おめだま) 叱られること。 類:●お小言●御目 例:「お目玉を食う」 ★目上の人から睨(にら)み付けられることから。
・お目出度い(おめでたい) 1.縁起が良い。お祝いをすべきである。 「おめでとうございます」などの形で、慶事や新年を祝福する言葉として使われる。 用例:松翁道話−四・上「御目出たい御目出たいというて」 2.お人好しである。馬鹿正直である。また、愚かである。 例:「おめでたい人」「おめでたくできている」 3.考え方が甘い。楽観的過ぎる。 例:「おめでたい理想主義者」 用例の出典:松翁道話(しょうおうどうわ) 道話集。文化11年(1814)。八宮斎編。心学者布施松翁の道話を筆録したもの。5編。その後の心学者らに影響を与えた。
・お目に掛かる(おめにかかる) 1.「会う」の謙譲語。お会いする。目上の人に会う。 用例:狂言記・磁石「明日御目にかからう」 2.目上の人から認められる。注目される。 類:●目に留まる 用例:曾我物語−一「院・内の御目にかかり」 用例の出典:磁石(じしゃく) 狂言。各流。上京の途中人買いに売られそうになった男が、太刀を持って追い掛けてくる人買いに、自分は磁石の精だと言い、太刀を飲み込むといって威かし、その太刀を奪う。
・お目に掛ける(おめにかける) 「見せる」の謙譲語。お見せする。 類:●ご覧に入れる