−おん(on1)−
・温故知新(おんこちしん) 昔のことを研究して、そこから新しい知識や道理を見付け出すこと。 類:●往を彰わして来を察す●He that would
know what shall be must consider what has been. これからどうなるか知ろうと思う者は、これまでどうであったかをよく考えねばならない<「英⇔日」対照・名言ことわざ辞典> 出典:「論語−為政」「子曰、温故而知新、可以為師矣」
・温柔敦厚(おんじゅうとんこう) 穏やかで親切、誠実な人柄。 ★古く中国で、「詩経」の教えによる、理想的な人格とされた<国語大辞典(小)>
・御曹司(おんぞうし)・御曹子 1.公家(くげ)や上流武家など、貴人のまだ独立していない子息を敬って呼ぶ言葉。2.源氏嫡流(ちゃくりゅう)の部屋住みの子息のこと。平家の「公達(きんだち)」に対して使い、多くは源義経(みなもとのよしつね)を指す。3.転じて、名門の家の子息。二代目や三代目。 ★「曹司」は部屋の意<国語大辞典(小)>
・温度差(おんどさ) 1.場所や時間の違いによる、温度の差。寒暖の差。 例:「昼と夜の温度差が大きい」 2.二者間で、見解や熱意などに違いがあることの喩え。 例:「同じ党内でも若干の温度差がある」 ★2.は、平成初期頃から使われるようになった表現。出典は不詳。
・音吐朗朗(おんとろうろう) 音声が豊かで明るく澄んでいる様子。主として、詩や文章を読み上げるときに使う。
・音頭を取る(おんどをとる) 1.合唱の調子を整えるために歌い始める。2.拍子を取る。 例:「足で音頭を取る」 3.他の人の先に立ってものごとをする。首唱者となる。 例:「誘致の音頭を取る」
・女心と冬の風はよく変わる(おんなごころとふゆのかぜはよくかわる) 英国の諺から A woman's mind and winter wind
(change often). →男心と秋の空
・女賢しうて牛売り損なう(おんなさかしうてうしうりそこなう)
・女三人寄れば姦しい(おんなさんにんよればかしましい)
・女に五障三従あり(おんなにごしょうさんじゅうあり・ごしょうさんしょうあり) 女は生まれつき五障(=女性が持っている五種の障)と三従(=女性が従うべき三つの道。仏教や儒教道徳で言われたもの。家にあっては父に従い、嫁(か)しては夫に従い、夫の死後は子に従うという女性としての心がまえを教えた言葉)を身に備(そな)えているということ。 類:●女子(おなご)に五障三従あり
・女に七去あり(おんなにしちきょあり) 妻には、夫から一方的に離婚されても仕方がない七つの条件がある。即ち「一、父母に従順でない、二、子ができない、三、多言である、四、窃盗する、五、淫乱である、六、嫉妬深い、七、たちの悪い病気に罹る」の七つ。 ★昔、儒教や中国、日本の律令で認められていたもの<国語大辞典(小)>
・女に白い歯は見せられぬ(おんなにしろいははみせられぬ) 女には優しい笑顔を見せてはいけないということ。甘やかすと付け上がって、男を馬鹿にするようになるという戒め。
・女に年を聞くもんじゃない(おんなにとしをきくもんじゃない) なにかと差し障(さわ)りがあるから、女性に年齢を尋ねるものではないということ。とかく女性は年齢を気にするものだから、事細かに問い質(ただ)さないのが礼儀である。また、男女の間には、詳(つまび)らかにしない方が良いこともあるということ。
・女になる(おんなになる) 1.女が、成長して嫁入りしても良い年齢になる。月経が始まって、成熟した女になる。2.処女でなくなる。 類:●男を知る
・女の足駄にて作れる笛には秋の鹿よる(おんなのあしだにてつくれるふえにはあきのしかよる) どんな男も、女の色香には迷い易いものだという喩え。
・女の一念岩をも通す(おんなのいちねんいわおもとおす) 女は腕力こそ弱いが、その執念は岩に穴を開けるほど強く執拗(しつよう)である。女が執念深いことの喩え。
・女の髪の毛には大象も繋がる(おんなのかみのけにはたいぞうもつながる) 女は男を惹(ひ)き付ける非常に強い力を持っているということ。女の色香が強いことの喩え。
・女の腐ったよう(おんなのくさったよう)[=腐れ] ぐずぐずしていて、意志、態度などがはっきりしない男のこと。
・女の腰と猫の鼻はいつも冷たい(おんなのこしとねこのはなはいつもつめたい) 女の腰部が冷えやすいところからきた喩え。 類:●男の膝頭と女の尻はいつも冷たい<招き猫の部屋>
・女の寒いと猫の饑いは手の業(おんなのさむいとねこのひだるいはてのわざ) 女が寒がるのと、猫が空腹がるのはいつものことだという意。 <招き猫の部屋>
・女の尻に敷かれる(おんなのしりにしかれる) 男が妻などに軽んじられ侮(あなど)られて、女の言うが儘(まま)の状態になっている様子。
・女の知恵は後へ回る(おんなのちえはあとへまわる) 女の知恵は浅はかで回りが遅いから、ものごとが解決した後になって良い考えが浮かんだりする。
・女の中の豆炒り(おんなのなかのまめいり) 女の子の中に男の子が一人だけ混じっているのを囃す言葉。
・女の目には鈴を貼れ(おんなのめにはすずをはれ) 女の目は、鈴のように大きく、ぱっちりしているのが好い。 類:●男の目には糸を貼れ
・女の利発牛の一散(おんなのりはつうしのいっさん) 女はいくら利口でも、その考えは深い思慮もなく、無闇に逸(はや)るものだということ。