−おの(ono)−
・御上りさん(おのぼりさん) 1.見物などのために、地方から都会に出て来た田舎者を揄(からか)って言う言葉。2.比喩的に、都会に職を得て、その近郊に住むようになった田舎出身の者。また、都会の習慣に中々馴染めない者。
・己達せんと欲して人を達せしむ(おのれたっせんとほっしてひとをたっせしむ) 自分が事を成し遂げようと思うなら、その前にまず人を助けて目的を遂げさせてあげなさい。仁者は、事を行なうとき自他の分け隔てをしないということ。 出典:「論語−雍也」「夫仁者己欲立而立人、己欲達而達人」
・己に克ち礼に復る(おのれにかちれいにかえる) 私欲を克服して、人間生活の基本である「礼」に立ち返るのが、仁の精神である。 出典:「論語−顔淵」「克己復礼為仁、一日克己復礼、天下帰仁焉」
・己に如かざるを友とする勿れ(おのれにしかざるをともとするなかれ) 自分より劣った者は、善を求めたり道を修めたりする助けにならないから、友人として交わらない方が良い。 出典:「論語−学而」「主忠信、壻友不如己者、過則勿憚改」
・己の欲せざるところは人に施す勿れ(おのれのよくせざるところはひとにほどこすなかれ) 自分が好まないことは、きっと他人も好まないことであるから、他人に向かって実行してはいけない。 出典:「論語−衛霊公」「其恕乎、己所不欲、勿施於人」
・己を枉ぐ(おのれをまぐ) 自分の信念を捨てる。節を曲げる。また、自分の主張を取り下げる。 出典:「孟子−万章・上」
・己を空しゅうす(おのれをむなしゅうす) 私情を捨て去り、蟠(わだかま)りのない状態になる。 類:●虚心になる 出典:「漢書−五行志・上」