−おて(ote)−
・お手上げ(おてあげ) 1.両手を上げて降参する。どうしようもなくなり、途方に暮れること。 類:●手を上げる●手が上がる 例:「こうなってはもうお手上げだ」 2.破産する。
・お手の物(おてのもの) 自分が容易(たやす)くできること。得意なこと。 例:「彼を負かすぐらいはお手の物だ」
・お手盛り(おてもり) ものごとを、自分に都合良いように取り計らうこと。自分で好きなだけ食器に飯を盛れるということから。 例:「お手盛り法案」
・お手柔らかに(おてやわらかに) 勝負事などで、自分は弱いから手加減して欲しいと頼むこと。試合などを始める時に言う挨拶の言葉。 例:「お手柔らかに願います」
・お天気屋(おてんきや) 空模様が変わるように、ころころと気分が変わり易い者。気紛(きまぐ)れな者。 類:●お天気者
・お天道様が西から昇る(おてんとうさまがにしからのぼる・おてんとさま〜) 1.太陽が西から昇るという意味で、有り得ないことを喩えて言う。 類:●朝日が西から出る●川の水が逆さに流れる 2.あまりにも常識外れで、面白いことだということ。 例:「犬が喋っただと? お天道様が西から昇るぜ」 類:●臍が茶を沸かす
・お天道様と米の飯は何処へ行っても付いて回る(おてんとうさまとこめのめしはどこへいってもついてまわる) どんな所にも陽の光が当たるように、人間はどんな苦境にあっても食っていけるものであるということ。 類:●ここばかりに日は照らぬ
・お転婆(おてんば) 若い娘や女児がしとやかさに欠け、いたって活発なこと。また、慎(つつし)みや恥じらいに欠けた女。 類:●おきゃん●転婆 雑俳・柳多留−七「御てんばにかまいなんなとてんばいひ」 例:「うちの娘はお転婆で困る」 ★オランダontembaar(「馴らすことのできない、負けん気の」の意)からという<国語大辞典(小)> ★「御伝馬」から、ともいう。