−ろん(ron)−
・論外(ろんがい) 1.議論の範囲外。2.論ずるまでもないこと。議論する価値もないこと。もってのほかのこと。 例:「そんな意見は論外だ」
・論功行賞(ろんこうこうしょう) 功績の有無や大小を論じて、それに応じて褒美(ほうび)を与えること。 類:●功を論じて賞を行なう 出典:「三国志−魏志・明帝紀」「論功行賞、各有差」
・論語読みの論語知らず(ろんごよみのろんごしらず)[=読まず]
・論証不足の虚偽(ろんしょうぶそくのきょぎ) 結論を十分に論証できないような理由を立てて、論証を進めていく虚偽。
・論ずる物は中から取る(ろんずるものはなかからとる) 相争っているとき、第三者が中に入ってそれを取る。類:●争う物は中より取る 用例の出典:狂言・茶壺「論ずるものは仲からとれといふ事が有る程に、是は某(それがし)がとるぞ」  用例の出典:茶壷(ちゃつぼ) 狂言。各流。海道筋で酔って寝ていた男の茶壺を悪人が盗もうとし、二人が争っていると、目代が来て裁こうとするがらちがあかず、裁きかねた目代が茶壺を取って逃げる。
・論点先取の虚偽(ろんてんせんしゅのきょぎ) 伝統的形式論理学で、論証を必要とする命題を前提として仮定するところから起こる虚偽。先決問題要求の虚偽、循環論法、不当仮定の虚偽など。
・論点相違の虚偽(ろんてんそういのきょぎ)[=論点無視の〜] 問題の中心を誤認して論証すべき事柄と類似している事柄。または、少ししか関連のない事柄を結論してしまい、真の証明ができたとする誤謬(ごびゅう)。
・論より証拠(ろんよりしょうこ) 議論するより証拠によってものごとは明らかになる。議論しているより、証拠を出した方が早い。 類:●百聞は一見に如かず●The proof of the pudding is in the eating.
・論を俟たない(ろんをまたない) 論ずるまでもない。当然のこととして明らかである。 類:●言うまでもない