−るい(rui)−
・累が及ぶ(るいがおよぶ) 行き掛かり上の悪い影響や迷惑。巻き添え。 類:●累及 例:「一族郎党にまで累が及ぶ」
・類がない(るいがない) 1.似通ったものがない。前例がない。2.転じて、特に目立って立派である。大変優れている。
・縲絏(るいせつ) 「縲」は罪人を繋(つな)ぐ黒縄。「絏・紲」は縛(しば)る。罪人を縛る縄のこと。転じて、縄目に掛かること。罪人として捕らえられること。 例:「縲紲の恥」
・塁土より起こる(るいどよりおこる) 高層の楼閣も、小さな土くれを積んだところから始まるということ。 類:●九層の台(うてな)も累土(るいど)より起こる●塵も積もれば山となる 出典:「老子−六四」「九層之臺、起於塁土」
・類に触る(るいにふる) 縁故に付く。縁を辿(たど)る。また、類似したものごとに会う。
・類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ)
・累卵の危うき(るいらんのあやうき) 積み上げた卵は不安定で崩れ易く、とても危ない。転じて、ものごとが不安定で危険な状態である喩え。 類:●累卵 出典:「史記−范雎伝」「秦王之国、危如累卵」
・累々として喪家の狗の如し(るいるいとしてそうかのいぬのごとし) よろよろと、その志(こころざし)を失って、まるで飼い主を亡くした犬のようではないか。 類:●喪家の狗 出典:「史記−孔子世家」 ★天下周遊中の孔子の姿<中国古典名言事典(講)>
・累を及ぼす(るいをおよぼす) 巻き添えにする。迷惑を懸ける。悪い影響を及ぼす。 例:「一族に累を及ぼす」
・類を異にする(るいをことにする) 同じ種類には属さないという意味で、それを他と同様に論じたり、扱ったりすることができないということ。
・類を知らず(るいをしらず) ものごとの価値判断ができない。物の軽重(けいちょう)や本末(ほんまつ)を失っている。 出典:「孟子−告子・上」
・塁を摩する(るいをまする) 1.戦(いくさ)で、敵の砦(とりで)の土塁に間近く迫る状態。2.ほとんどそれと同等の地位や技量に達しようとしている。 類:●匹敵する 出典:「春秋左氏伝−宣公十二年」
・類を以て聚まる(るいをもってあつまる)[=に寄って集まる] 気の合う者同士、似た者同士が自然に集まる。 類:●類は友を呼ぶ 出典:「易経−繋辞・上」「方以類聚、物以羣分、吉凶生矣」<方(ほう)は類を以って聚まり、物は羣(むれ)を以って分れて吉凶生ず>