−さへ(sahe)−
・左平治(さへいじ)・左平次 1.口のこと。また、口を利くこと。2.転じて、余計な口出しをすること。また、追従(ついしょう)を言うこと。3.出過ぎた真似をすること。余計な世話を焼くこと。出しゃばること。また、そういう者。 用例:伎・天満宮菜種御供−八「わりゃ仲裁人ぢゃない、きつい左平次ぢゃなア」 ★もと人形浄瑠璃社会の隠語<国語大辞典(小)> 用例の出典:天満宮菜種御供(てんまんぐうなたねのごくう) 歌舞伎。並木五瓶(初世)。安永6年(1777)。菅原伝授手習鑑の書替え物。藤原時平(じへい)が、初めは菅原道真に味方する貴公子として描かれるが、幕切れの最後の一瞬に、恐ろしい悪心を告白して笑う。通称「時平の七笑」。