−さい1(sai1)−
・最右翼(さいうよく) ある物に関して争うものの中で最も有力なもの。 例:「首位打者争いの最右翼」 ★軍関係の学校では成績順に右から並んだところから<国語大辞典(小)> ★古代ギリシャの戦隊に由来するとする説もあるが、ちょっと遠過ぎるように思う。右手に槍左手に盾を持った場合、右の端の人は隣の盾に隠れられないため、最右翼に一番強い兵を置いたとかという。
・塞翁が馬(さいおうがうま)
・財多ければ命殆うし(ざいおおければいのちあやうし) 財産を多く持っていると、賊に狙われるから命が危うくなるということ。 類:●位尊ければ身危うし●象は歯有りて以って其の身を焚(や)かる●膏燭は明を以って自ら鑠(と)く 出典:「後漢書−馮衍伝・上」「況今位尊身危、財多命殆、鄙人知之、何疑君子」 ★後漢の光武帝の時代、田邑(でんゆう)が馮衍(ふうえん)に送った書簡にある言葉。
・斎戒沐浴(さいかいもくよく) 神事や仏事に関わる前に、飲食や行動を慎(つつし)み、穢(けが)れを落とすため身体を洗うこと。 出典:「孟子−離婁・下」 参考:斎戒(さいかい) 神仏に関する物事や神聖な仕事などをする者が、飲食や動作を慎み、時に一定の規律を守って、心身の穢れを除くこと。
・才覚者(さいかくもの) 機転が利く人、才知がある人という意味で、事に臨んで的確にてきぱきと処理できる人。 類:●才覚人
・歳寒の三友(さいかんのさんゆう) 東洋画の画題の一つで、寒い季節に耐える「松・竹・梅」または「梅・水仙・竹」の三種の植物を描くもの。
・歳寒の松柏(さいかんのしょうはく) 極寒に耐える松や柏のように、逆境に置かれても、思想を変えない人を喩えていう。 類:●後凋(こうちょう)の節●後凋の心 出典:「論語−子罕」「歳寒然後、知松柏後凋也」 
・才気煥発(さいきかんぱつ) 優れた才気が表に現れ出ること。頭の働きが早く、活発で目立つこと。 例:「機に臨んで才気煥発する」
・細工は流流仕上げを御覧じろ(さいくはりゅうりゅうしあげをごろうじろ)[=見よ] 十分に工夫技巧を凝らしているから、遣り方についてとやかく言わないで、出来上がりを見てから批評して呉れという意味。
・細工貧乏人宝(さいくびんぼうひとだから) 器用な人は他人から重宝(ちょうほう)がられるが、自分の得にはならず、結局貧乏するということ。
・歳月人を待たず(さいげつひとをまたず) 年月は人の都合に関わりなく刻々に過ぎ去り、瞬時も留まらない。 類:●歳月流るる如し●光陰矢の如し●月日に関守りなし 出典:「陶淵明集−4・雑詩」
・最後通牒(さいごつうちょう) 英語のultimatumの訳。国家間の友好的な外交交渉を打ち切り、最終的な要求を提示し、一定期限(通常24または48時間)内に容(い)れられなければ実力行使をする旨を述べた外交文書。
・最後っ屁(さいごっぺ) 鼬(いたち)が追い詰められたとき、身を防ぐために尻から放つ悪臭のことで、転じて、切羽詰まったとき、苦し紛れに考える手段のこと。 類:●窮余の一策
・最後に笑う者が最も良く笑う(さいごにわらうものがもっともよくわらう) 初め笑っていた者も最後に泣くこともある。最終の結果が良くて笑う者が最高であるということ。
・最後の手段(さいごのしゅだん) 切羽詰まったとき、講じることができる残された一つの方策。 類:●窮余の一策
・在在所所(ざいざいしょしょ) 1.あちらこちら。ここかしこ。あらゆる所。いたるところ。 類:●所々在々 2.あちらこちらの村里。そこここの在郷。
・幸先が良い(さいさきがいい・よい) 1.何かを行なうにあたって、良い前兆である。 例:「朝の蜘蛛は幸先が良い」 2.出だしとしては上々である。今後の見通しが明るい出来事である。 例:「先頭打者ホームランとは幸先が良い」
・採算が取れる(さいさんがとれる)[=合う] 収支が引き合う。または、利益がある。 類:●採算が合う●算盤(そろばん)が合う
・再三再四(さいさんさいし) 何度も。ある動作が繰り返し何度も行われる。再三を強めて言った言葉。 類:●度々 例:「再三再四注意しているのに遅刻する」 ★多くは副詞的に用いる<国語大辞典(小)> 参考:再三(さいさん) 二度(再)も三度も。