−さり(sari)−
・去り跡へは行くとも死に跡へは行くな(さりあとへはゆくともしにあとへはゆくな) 後妻に行くときは、先妻と離縁した男のところへ行くのは良いが、死別した男のところへは嫁ぐなということ。妻と死別した男の心の中には、先妻の好い思い出ばかり残っていて、なにかと比較されることが多いため。
・然り気ない(さりげない) 考えや気持ちを表面に表さない。そのような様子が見られない。そのような気配が感じられない。何気ない。 例:「さりげなく目配せをする」 用例:源氏−空蝉「さのみもえ思しのどむまじければ、さりげなき姿にて」