−さち(sati)−
・沙中語(さちゅうご) 砂の上に座って話し合う。臣下たちが密かに謀反(むほん)を企(くわだ)てることの喩え。 類:●沙中の偶語●沙中の謀 出典:「史記−留侯世家」「上在洛陽南宮、従復道望見諸将、往往相与坐沙中語」 前漢の6年(前201)、高祖(=劉邦)は二十余人の封侯を済ませたが、まだその他の将の封侯は行なえていなかった。洛陽の南宮の上から見下ろすと、将軍たちがあちこちと砂の上に座って何かを話している。「何を話しているのだろうか」と聞いてみると、張良(ちょうりょう)が「謀反の相談をしています」と答えた。高祖はこれを憂慮して、最も嫌っていた雍歯(ようし)を侯に封(ほう)じた。