−さを(sawo)−
・座を組む(ざをくむ) 胡座(あぐら)を掻く。また、安座する。 用例:謡曲・頼政 「芝の上に扇をうち敷き鎧を脱ぎ捨て座を組みて」 用例の出典:頼政(よりまさ) 能楽の曲名。二番目物。各流。世阿弥。古名は「源三位(げんざんみ)」・「宇治頼政」。「平家物語」による。源頼政の自刃の跡である宇治平等院の扇の芝の由来と、頼政の最期の有様を脚色したもの。三修羅の一つ。 参考:三修羅(さんしゅら) 「頼政(よりまさ)」「実盛(さねもり)」「朝長(ともなが)」の三つを指す。
・座を占める(ざをしめる)[=取る・なす] 席に付く。座る。また、ある地位に就く。 類:●座に付く 例:「議長の座を占める」
・座を取り持つ(ざをとりもつ) 同座の人々の気分を和(なご)ませるするように応対する。
・座を外す(ざをはずす) 席を立って外に出る。話し合いの席から退(しりぞ)く。
・梭を投ぐる間(さをなぐるま) 梭が縦糸を潜(くぐ)り抜けて通る間。極めて短い時間のこと。また、歳月が早く過ぎ去ること。 参考:梭(さ) 織機の部品の一つで、緯(よこ)糸を通す用具。シャトル。
・座を見て皿を舐れ(ざをみてさらをねぶれ) 宴席では、一座の様子を確かめてから料理に手を付けるようにすれば、恥を掻くこともない。場所柄やものごとの成り行きを見極めた上で、態度を決めたり意見を述べたりするのが賢明だということ。 類:●座を見て法を説け●機に因りて法を説け●人を見て法を説け