−さよ(sayo)−
・然様なら(さようなら)・左様なら 1.それならば。然(しか)らば。 用例:伎・鳴神「『御免なさい御免なさい』『左様ならあやまらしゃったか』」 ★「さようならば」の変化 2.別れの挨拶。 類:●さよなら●それでは 用例:洒・曾我糠袋「『さやうなら、御きげんよふ』『行ってまゐりやせう』」 用例の出典@:鳴神(なるかみ) 歌舞伎十八番の一つ。謡曲「一角仙人」が原型。天和4年(1684)に江戸中村座で初演された「門松四天王」(初世市川団十郎作)に始まり、諸作品を経て、寛保2年(1742)大坂大西芝居で初演された「鳴神不動北山桜」によって定着。鳴神上人は、竜神を封じ込めて天下を早魃(かんばつ)におとし入れるが、雲の絶間姫の容色に迷って呪法を破ってしまう。現行のものは、岡鬼太郎が「鳴神不動北山桜」によって改訂した一幕物。 用例の出典A:曾我糠袋(そがぬかぶくろ) 洒落本。・・・調査中。