−せい(を)(seiwo)−
・精を入る(せいをいる)・入れる 精力を注ぐ。心を込めて励(はげ)む。 用例:謡・船弁慶「皆々精を入れて押し候へ」 例:「もっと精を入れてやれ」 用例の出典:船弁慶(ふなべんけい) 謡曲。各流。五番目物。観世小次郎信光。源義経は兄頼朝の疑いを解くために、武蔵坊弁慶以下の従者を連れて都を落ち、摂津国大物浦(だいもつのうら)に着く。ここで、静御前との別れの宴を開き、船を漕ぎ出すとにわかに海上が荒れ、平家の亡霊が次々に現れて義経を海に沈めようとするが、弁慶に祈り伏せられる。
・精を出す(せいをだす・いだす) 元気を出して行動する。一所懸命に励(はげ)む。熱心に働く。
・贅を尽くす(ぜいをつくす) 「贅」は贅沢をすることで、極端に贅沢をすること。 類:●贅を極める
・生を偸む(せいをぬすむ) 死ぬべき時に死なずに生き長らえる。恥を忍んで生を貪(むさぼ)る。 類:●命を貪る 出典:「楚辞−卜居」
・生を視ること死の如し(せいをみることしのごとし) 生死を超越して、天命に従う。 出典:「列子−仲尼」「視生如死、視富如貧、視人如豕、視吾如人」