−せん(ま)(sen7)−
・千枚張り(せんまいばり) 1.幾重にも張り重ねて非常に厚いこと。また、そのもの。2.「面(つら)の皮千枚張り」の略。非常に厚かましいこと。とても図々しいこと。 用例:伎・助六廓夜桜「白酒売はさりとは千枚張と思召さうが」 類:●厚顔無恥(こうがんむち)
・千万人といえども吾往かん(せんまんにんといえどもわれゆかん) 反省して心に疚(やま)しいところがなければ、千万人の反対があっても恐れずに進もうということ。多くの困難がありながらも、敢然として己(おのれ)の道を進もうとする心意気を示す言葉。 出典:「孟子−公孫丑・上」
・千万無量(せんまんむりょう) 数が多くて数え切れないこと。測り知れないもの。 例:「千万無量の思い」
・千三つ(せんみつ) 1.真実が千言のうちに三つしかないという意味で、嘘(うそ)、偽(いつわり)りのこと。また、嘘吐(つ)き。 類:●千三つ屋●法螺吹き●万八(まんぱち) 用例:浮・桜陰比事−五「千いふ事三つもまことはなしとて千三つといふ男あり」 例:「千三つ屋」 2.纏(まと)まる話が千件に三件であるという意味で、土地の売買や貸し金の斡旋(あっせん)をする職業。また、その人。 類:●千三つ屋
・千も万も要らぬ(せんもまんもいらぬ)[=ない・論(ろん)は無用] 千言も万言も費やすには及ばないという意味で、兎や角言うには及ばない。 類:●千も万も論は無用●問答無用
・前門に虎を防ぎ後門に狼を進む(ぜんもんにとあをふせぎこうもんにおおかみをすすむ)[=の虎、後門の狼] 一つの禍(わざわい)を逃(のが)れても、更にまた他の禍に遭うことの喩え。 類:●前門の虎後門の狼●一難去ってまた一難●虎口(ここう)を逃れて龍穴(りゅうけつ)に入る●追っ手を防げば搦め手へ回る 出典:評史(ひょうし) 元代。趙雪航=趙弼(ちょうひつ)。・・・詳細調査中。