−せし(sesi)−
・世辞賢い(せじがしこい) 世事に良く通じている。世渡りが巧(うま)い。
・世辞で丸めて浮気で捏ねる(せじでまるめてうわきでこねる) 人を籠絡(ろうらく)する。お世辞を言って巧(うま)く丸め込み、浮気心を利用して思いのままに操(あやつ)る。
・せしめる 巧(うま)く立ち回って自分のものにする。まんまと手にする。また、横取りする。 用例:浄・弁慶京土産−三「大国の二三が国は鏡にかけてせしめたり」 用例の出典:弁慶京土産(べんけいきょうみやげ) 浄瑠璃。時代物。近松門左衛門。元禄元年(1688)(説)。義経もの。・・・詳細調査中。
・世上構わず(せじょうかまわず) 世の中の風説に無関心であるということ。人々の評価を気に病まない。自分の行動などに対する非難を意に介さない。
・世上の毀誉は善悪にあらず(せじょうのきよはぜんあくにあらず) 世間で貶(けな)したり誉(ほ)めたりするのは、必ずしもその事の善悪によるものではない。
・世上をやめる(せじょうをやめる) 現在その人が住んでいる世の中を返上するという意味から、世間との付き合いを絶ち切ること。或いは、俗世間や人々から逃避すること。