−しく(siku)−
・四苦八苦(しくはっく) 1.仏教用語。人間のあらゆる苦しみのこと。「四苦」は生活苦、老苦、病苦、死苦。「八苦」は四苦に、愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦、五蘊盛苦の四つを加えたもの。2.非常に苦しむこと。また、大変苦労すること。 例:「金策に四苦八苦する」 用例:浄・曾根崎心中−道行「断末魔の四く八く」
・時雨勝ち(しぐれがち) 時雨れることが多い。 用例:源氏−椎本「しぐれがちなる夕つかた」
・舳艫相銜む(じくろあいふくむ) 前の船の艫(とも)と後方の船の舳(へさき)が互いに触れ合うということで、たくさんの船が次から次へ続き進む様子。 出典:欧陽玄の詩から 人物:欧陽玄(おうようげん) 元の人。1283〜1357。 字は原功、号は圭斎。廬陵の人。延祐年間に科挙に及第し、官は翰林学士承旨に上った。『圭斎集』。
・舳艫千里(じくろせんり) 前の船の後部と後ろの船の前部とが互いに触れ合いながら千里も続くという意味から、たくさんの船がずっと長く連なっている様子。 類:●舳艫相銜む 出典:蘇軾の詩、「漢書−武帝紀」