−しみ(simi)−
・しみったれ 1.けち臭いこと。金品を出し惜しみすること。けちけちしていること。また、その人。 類:●吝嗇(りんしょく)●塩っぱい 用例:滑・膝栗毛−二「ヱヱおめへまだ、そんなしみったれをいふは」 2.安っぽくて見映えがしないこと。意気地(いくじ)がないこと。また、そのような人。 類:●意気地無し 用例:洒・狐の竇這入−五「おいらが、しみったれでくるもんだから」 3.貧しいこと。貧乏人。 用例:人情・祝井風呂時雨傘−一「此方の娘の貧乏(シミッタレ)な所を見込んで、欲しがるのだ」 4.醜女(しこめ)。 類:●不美人 用例:洒・辰巳婦言「おそらく醜女。彼俗に云しミツたれだらふ」 用例の出典@:狐の竇這入(きつねのあなはいり?)・青楼奇談狐竇這入(せいろうきだんきつねのあなはいり?) 洒落本。遊郭本。十返舎一九。1冊・・・詳細調査中。 用例の出典A:祝井風呂時雨傘(いわいぶろさみだれがさ) 人情本。・・・調査中。
・市民権を得る(しみんけんをえる) 1.市民としての行動・思想・財産の自由が保障され、国政に参加できるようになる。市民として迎え入れられる。2.転じて、世俗一般に馴染(なじ)んだものになる。 例:「『一生懸命』という言葉はすっかり市民権を得ている」