−しん(は)(sin6)−
・信は荘厳より起こる(しんはしょうごんよりおこる) 信仰心は、寺堂の装飾などが美しく立派であることを見て起きるということ。内容は形式によって導き出されるということ。 ★略して「信は荘厳」とも<国語大辞典(小)>
・信は豚魚に及ぶ(しんはとんぎょにおよぶ) 人の信義の力は、豚や魚をも感動させられるものだ。信義はそれほどに偉大なものである。 出典:「易経−中孚」「信及豚魚也」
・親は泣き寄り、他人は食い寄り(しんはなきより、やにんはくいより) 家に凶事があった時、肉親や親類の者は悲しんで集まるが、他人は饗応に有り付くために寄り集まるということ。 類:●他人は食い寄り
・人馬辟易(じんばへきえき) 相手の迫力に圧倒され、恐れ戦(おのの)いて逃げること。 出典:「史記−項羽本紀」 「項王瞋目而叱之、赤泉侯人馬倶驚、辟易数里」
・新風を吹き込む(しんぷうをふきこむ) 1.部屋などに新鮮な風を入れる。2.比喩的に、古い因習に囚(とら)われた集団などに、新しい手法や風潮を齎(もたら)す。 例:「文壇に新風を吹き込んだ」
・心腹が立つ(しんぷくがたつ) むかっ腹が立つ。 出典:浮・胸算用−3「此男扨(さて)も是非なしと心腹立て」
・心腹に落つ(しんぷくにおつ) 納得がゆく。 類:●腹に落ちる●得心が行く●合点が行く
・心腹の友(しんぷくのとも) 互いに胸中を明かし合った真の友。最も親密な友。
・心腹の疾(しんぷくのやまい) 胸の中にある病気は極めて治し難いところから 1.簡単には治療できない場所にある疾病。 類:●腹心の疾 2.転じて、除くのが困難な敵の喩え。 出典:「春秋左伝−哀公十一年」「越在我、心腹之疾也」
・心腹を輸写す(しんぷくをゆしゃす) 心中を全て打ち明ける。真心(まごころ)を示す。 出典:「漢書−趙廣漢伝」
・人物臭い(じんぶつくさい) 一廉(ひとかど)の人物といった様子である。 用例:咄・鹿の子餅−剣術指南所「人物くさき侍来て」
・深謀遠慮(しんぼうえんりょ) 先々のことまで深く考えて計画を立てること。深い謀(はかりごと)。 類:●深慮遠謀
・唇亡歯寒(しんぼうしかん) 互いに助け合う関係にある一方が滅びると、他の一方の存在まで危うくなる。 類:●唇亡びて歯寒し