−しお(sio)−
・塩が浸む(しおがしむ) 世の中の苦労を経験する。類:●塩を踏む●塩浸(じ)む 用例:滑・浮世風呂「前方はちつと道楽だつけが、今では塩が浸みたか」
・塩辛を食おうとて水を飲む(しおからをくおうとてみずをのむ) 1.塩辛を食べると喉が渇くからといって、食べる前に水を飲んでおくこと。手回しが良過ぎて却(かえ)って間が抜けていることの喩え。 類:●明日食う塩辛に今日から水を飲む 2.ものごとの順序が逆であることや、見当違いであることの喩え。
・潮時(しおどき) 1.潮水が満ちる時、また、引く時。2.ものごとを行なうのに最も適する時。 類:●好機 例:「今が引退の良い潮時だ」「潮時を見計らう」 3.時期。時間。特に、出産や死亡の時に用いる。
・鹽は食肴の将(しおはしょくこうのしょう) 塩は出典:「漢書−食貨志・下」「夫鹽食肴之將、酒百薬之長、嘉會之好」 ★王莽(おうもう)が施行した法令の1つ「六管」<6品目の専売(専有)制度>の詔(みことのり)にあった言葉。 「そもそも塩は食物に最も肝心なもので、酒は百薬の長、目出度い会合で嗜(たしな)む良きものである。・・・云々」
・塩を踏む(しおをふむ) 世間に出て苦労する。他人の間で辛い目に会う。 類:●辛酸を舐める
・私恩を売る(しおんをうる) 自分の地位を利用して、特定の人に恩を着せる。