−しろ(siro)−
・白い黒い(しろいくろい) ものごとの差別。是非(ぜひ)。 用例:虎明本狂言・伊呂波「手習をすればしろいくろいを知らねばならぬが」 大蔵虎明本狂言(おおくらとらあきらぼんきょうげん) 寛永19年(1642)に大蔵流狂言師の大蔵弥右衛門虎明(とらあきら)が書き留めた「虎明本狂言集」と呼ばれる狂言の台本。・・・詳細調査中。 用例の出典:伊呂波(いろは) 狂言。各流。父親が子にいろはを教えようとして、口写しに言えと注意すると子が何から何まで父親のまねをするので怒るという筋。
・白い歯を見せる(しろいはをみせる) 心を許し笑顔を見せる。 また、一般ににやにやしている態度を指していうこともある。 ★逆の場合は、「白い歯を見せぬ」、または「白い歯を見せない」というように使う。
・白い目(しろいめ) 悪意を含んだ目付き。冷淡な目。類:●白眼 例:「白い目で見る」
・四六時中(しろくじちゅう) 一日中。転じて、いつも。 類:●始終 ★昔の「二六時中」を、今日の二四時間制に直した言い方<国語大辞典(小)>
・白黒付ける(しろくろつける) ものごとの良し悪(あ)しをはっきりさせる。是か非かを決める。また、無罪か有罪かの判決を下す。
・白黒になる(しろくろになる) 違うものが入り乱れるということから、混乱する。
・白旗を揚げる(しろはたをあげる) 戦いのときに、戦意のないことを示す。降伏する。また、一般に、降参する。
・白無垢鉄火(しろむくてっか・でっか) 表面は上品でおとなしく見えるが、実は悪辣(あくらつ)で不良の者。男にも女にも言った。 類:●羽織ごろ ★江戸時代の言葉で、現在は廃(すた)れている。 参考:鉄火(てっか) 気質が荒々しいこと。勇み肌であること。多く女のそうした気質にいう。鉄火肌<国語大辞典(小)>
・白目を剥く(しろめをむく) 開いた目の、白目の部分が常態より多く見える。 1.目を見開いて、怒った目付きをする。 類:●目を剥く 例:「白目を剥いて怒っている」 2.気絶して、目が半開きになっている。 例:「白目を剥いて失神した」