−しさ(sisa)−
・仔細に及ばず(しさいにおよばず) あれこれと事情を申し立てる必要はない。
・仔細ない(しさいない)[=なし] 1.差し支(つか)えない。構わない。 用例:謡曲・丹後物狂「児の能には歌連歌のことは申すに及ばず、鞠小弓までは子細なし」 2.変わった事情はない。別状ない。 用例:平家−一二「当時まで都に別の子細無く候事」 3.面倒がない。難しいことがない。 用例:源氏−帚木「男(をのこ)しもなん、しさひなき者は侍るめる」 4.異論がない。間違いない。 用例:太平記−二「子細なき調伏の法也」