−しそ(siso)−
・尸素(しそ) 「尸位素餐(しいそさん)」の略。官位にあるだけで職責を尽くさず、徒(いたずら)に俸禄を食(は)むこと。 出典:「漢書−朱雲伝」
・地蔵と閻魔は一(じぞうとえんまはいつ) 地蔵菩薩は慈悲を、閻魔は忿怒(ふんぬ)を現わしているが、どちらも阿弥陀仏の分身であるということ。
・地蔵の顔も三度(じぞうのかおもさんど) いかに温和で慈悲深い人でも、無法を度々加えられれば終いには怒り出す。  類:●仏の顔も三度●仏の顔も三度撫(な)づれば腹立つる
・地蔵は言わぬがわれ言うな(じぞうはいわぬがわれいうな) 石の地蔵が口を利くはずがないので、秘密が漏れるとしたら、それは当人の口から出たものに違いない。人に秘密を話しておきながら、くどいまでに口止めをする行為を嗜(たしな)めて言う。 類:●俺は言わぬがわれ言うな 民話:「言奈地蔵(いうなじぞう)」 昔、権六という馬子が旅人を殺し金を奪い、傍(かたわ)らの地蔵に「言うなよ」と言ったら、「地蔵言わぬがわれ言うな」と言われ山を下りた。やがて、この峠で殺した旅人の子と出会い、権六は因縁におののき自ら仇を討たれた。
・児孫のために美田を買わず(じそんのためにびでんをかわず) 子孫のために財産を残すと、子孫の精神が安逸に流れ易いからそうしない。 出典:西郷隆盛の詩にある言葉 人物:西郷隆盛(さいごうたかもり) 明治維新の政治家。軍人。1827〜77。通称吉之助。号は南洲。薩摩藩出身。第二次長州征伐以後、討幕派として活躍。薩長同盟、王政復古、戊辰戦争などを指導、江戸城を無血で開城させる。のち参議として廃藩置県を断行したが、征韓論を唱えて敗れ、帰郷して開塾。明治10年(1877)の西南戦争に敗れて自刃した。
・士族の商法(しぞくのしょうほう)