−しち(siti)−
・四知(しち) 1.二人の間の密事でも、いつか必ず他に漏れるということ。 類:●天知る、地知る、我知る、人知る 出典:「後漢書−楊震伝」「震畏四知、秉去三惑」 2.金(かね・きん)の異称。
・七五三の御馳走もお茶一杯(しちごさんのごちそうもおちゃいっぱい) 「七五三」は、祝儀の馳走で、本膳に七菜、二の膳に五菜、三の膳に三菜を出すもの。どんなに立派な御馳走であっても不味(まず)いお茶一杯で駄目になってしまうということ。お茶の吟味を忘れてはならないということ。[五島民俗図誌]
・七五三の料理も大根が出ねば整わず(しちごさんのりょうりもだいこんがでねばととのわず) 豪華な料理も必要な大根がなくては纏(まと)まらないという意味で、どんなに大勢の人が集まっても重要な人が一人欠けてはどうにもならないことの喩え。
・七尺去って師の影を踏まず(しちしゃくさってしのかげをふまず) 師に随行する場合、後ろに離れて、師の影を踏まないようにすべきである。弟子は師を尊(たっと)んで、礼儀を失わないようにするべきだという戒め。 類:●三尺去って師の影を踏まず 出典:「童子教」「去七尺師影不可蹈」
・七縦七擒(しちしょうしちきん) 1.敵を七度逃がしてやり、七度虜(とりこ)にする。戦(いくさ)などで敵を弄(もてあそ)ぶこと。2.物分かりの悪い人にも根気よく対応すれば、納得させることができる。 故事:「三国志−蜀志・諸葛亮伝」 諸葛亮が、南蛮王の孟獲(もうかく)と戦い、7回捕らえて陣中を全て見せて7回釈放したところ、孟獲は蜀にはどんなことをしても勝てないと悟り、心から蜀に服従した。
・七転八倒(しちてんばっとう・はっとう) 転んでは起き、起きては転ぶという意味で、苦痛のあまり転げ回って悶え苦しむこと。また、混乱が甚だしいこと。 類:●しってんばっとう 例:「七転八倒の苦しみを味わう」
・七年の病に三年の艾を求む(しちねんのやまいにさんねんのもぐさをもとむ) 治癒に七年要する病気に罹った者が、育てるのに三年掛かる艾を買うのでは間に合わない。政治を行なう場合も同様で、事が起こってからではなく、日頃から配慮していなければ、咄嗟(とっさ)のときに何もできない。 出典:「宋名臣言行録−范純仁」
・七歩の才(しちほのさい)
・しち面倒臭い(しちめんどうくさい) とても面倒で煩(わずら)わしい。 例:「しち面倒臭い手続き」 ★「しち」は接頭語<国語大辞典(小)>
・死中に活を求む(しちゅうにかつをもとむ)[=生(せい)を〜] 絶望的な状態の中でも、なお生きるべき道を捜し求める。難局を打開するために、進んで危険に立ち向かう。 出典:「後漢書−岑苓伝」
・七里結界(しちりけっかい) 1.仏教用語。密教で、魔障を入れないため、七里四方の所に境界を設けること。空海は高野山建立の際この結界の法を修(しゅう)したとされる。2.ある人やものごとを忌み嫌って近づけないこと。人を寄せ付けないこと。人を避けること。 類:●しちりけっぱい●しちりけんばい