−しや(た)(siya4)−
・鯱こ張る(しゃちこばる)・鯱張る(しゃちほこばる) 1.鯱(しゃちほこ)のように厳(いか)めしく構える。威厳を作る。 用例:随・胆大小心録−22「夫でも家格を云うてしゃちこばる事よ」 2.緊張して固くなる。身体を強張らせる。 用例:雑俳・柳多留−20「笑わせて見なと新造しゃちこはり」 ★「しゃちほこばる(鯱張)」の変化<国語大辞典(小)> 用例の出典:胆大小心録(たんだいしょうしんろく) 江戸後期の随筆。上田秋成。文化5年(1808)〜6年成立。江戸時代には出版されていない。自筆本は全163段の短章からなる。自伝、人物評、国学、和歌、歴史についての論評など内容は多岐にわたり、口語をまじえた自由で独特な文体で縦横に論述を行っている。
・弱冠(じゃっかん) 1.男性の20歳。中国・周の頃の制度では、男子が20歳になると「弱」と呼び、成人として冠を被った。 類:●二十歳(はたち)●丁年 出典:「礼記−曲礼・上」 2.年が若いこと。女性にも使う。 類:●弱年●若年 例:「弱冠18歳でコンテストに優勝した」
・しゃっき張る(しゃっきばる) 強張(こわば)るという意味の「しゃき張る」を強めた言葉で、緊張のため心身が固く強張ること。また、虚勢を張ること。
・借金を質に置く(しゃっきんをしちにおく) 借金のほかには質草もないほど貧乏している様子。無理な算段をして、金銭の工面(くめん)をすること。
・借金を踏む(しゃっきんをふむ) 借りた金を返済しようとせず、誤魔化して帳消しにしてしまうこと。 類:●借金を踏み倒す
・シャッポを脱ぐ(しゃっぽをぬぐ) 帽子を脱いでお辞儀をするということから、相手に敵(かな)わないことを知って降参する。悪事が露見して観念する。 類:●兜(かぶと)を脱ぐ
・遮でも無でも(しゃでもむでも) 嫌でも応でも。是非とも。 類:●邪が非でも●邪でも非でも●邪も非も●是が非でも