−しや(な)(siya5)−
・斜に構える(しゃにかまえる) 1.剣術で、両手に刀の柄(つか)を持ち、剣先を真っ直ぐには相手に向けないで、斜めに構える。2.しっかりと身構える。改まった態度をする。 類:●乙に気取る 用例:滑・浮世風呂−前「小笠原流で、としゃにかまへて居るはさ」 3.真っ直ぐなものに対して、斜めに交差する。4.ものごとに正面から、また正攻法で対処しないで、皮肉、からかい、遊びなどの態度で臨むこと。
・遮二無二(しゃにむに) 一つのことだけを我武者羅(がむしゃら)にする様子。 類:●無闇 例:「敵(かな)わぬ敵に遮二無二ぶつかる」 ★「しゃりむり」の変化か<国語大辞典(小)> ★語源(説):「しゃり」は、「しゃしゃり出る」の「しゃしゃり」の省略形で、厚かましく出しゃばる意。「むに」は、「無理に」の省略形で、強引にの意。 ★「遮二無二」は当て字。
・社人の居成り食い(しゃにんのいなりぐい) 神社で、神職たちが氏子からの供物(くもつ)について文句を言いながら、食べるだけは遠慮なしに食べてしまうということ。転じて、一般に、無為徒食の図々しさや身勝手を皮肉っていう言葉。 ★「居成り食い」は、立つ用があっても立ち上がらないで、座ったまま食べ続けること。
・蛇の寿司(じゃのすし) 蛇をネタにした鮨はありそうもなく、珍しいところから、珍奇な食物や物の喩え。
・蛇の道は蛇(じゃのみちはへび)