−しや(ら)(siya9)−
・洒落臭い(しゃらくさい) 洒落た真似をする。また、生意気である。 類:●小癪(こしゃく)である 用例:評判・難波物語「時々しゃらくさき事などとなへいだせり」 ★接尾語の「臭い」は、そのような傾向がある・そんなふうに思える・それに似ている・〜らしいなどの意。 例:「面倒臭い」「辛気臭い」「胡散臭い」「いんちき臭い」 語源:諸説ある。 @遊里の言葉説。極上の伽羅(きゃら)の香りを焚(た)き込んで来る成金の野暮な客の匂いが着物に残ってしまうことを、揶揄して「伽羅臭い」と言い、それが転訛して「しゃらくさい」となったとする。元来は「野暮なこと」を意味した。A「しゃら」説。越前の三国界隈で、遊女のことを「しゃら」と呼び、素人女性が遊女のようにめかし込むことを「しゃらくさい」と言ったとする。B「洒落(しゃれ)」説。「しゃれくさい」からの転訛とする。 用例の出典:難波物語(なにわものがたり) 遊女評判記・花街本。明暦元年(1655)。・・・詳細調査中。
・舎利が甲になる(しゃりがこうになる) 到底有り得ないことのたとえ。 類:●甲が舎利になる ★「甲」は鎧(よろい)、一説に頭蓋骨とも<国語大辞典(小)>
・砂利を掴む(じゃりをつかむ) 「砂利」は奉行所の白州の意味で、奉行所で取調べを受けること。
・じゃりを引く(じゃりをひく) 「じゃり」は、歌舞伎で、小道具の仕掛け物を操る黒糸のこと。芝居で、仕掛け物の糸を引いて操る。転じて、陰で策略を巡らして人を思うように動かす。陰で糸を引く。