−しや(を)(siyawo)−
・舎を道傍に作れば三年にして成らず(しゃをどうぼうにつくればさんねんにしてならず) 道端(みちばた)に家を建てようとするとき、道行く人の意見を一々取り入れていたら、それぞれが勝手なことを言うから、三年経(た)っても完成しない。一人一人の意見を聞いていたら、方針など決まるものではないということの喩え。 類:●船頭多くして船山に登る 出典:「後漢書−曹褒伝」 後漢の粛宗(しゅくそう・劉コウ)が礼楽を制定するにあたり、学者の班固(はんこ)に相談すると、学者たちを集めて論議させてから決めるべきだと建言した。しかし、粛宗は「家舎を道端に作って、道行く人に相談していたら三年経ってもでき上がらない」と、家造りに喩えて反対した。