−しよ(た)(siyo4)−
・所帯染みる(しょたいじみる) 所帯持ち特有の考え方を持ったり、それらしい態度になる。また、所帯持ちの苦労のために地味で老けて見える。所帯の苦労が言動に滲(にじ)み出ている。 類:●世帯染みる●所帯臭くなる 用例:滑・浮世風呂−二「世帯染(ショテヘジミ)てお見。毎日能顔もねへものだから」
・所帯を畳む(しょたいをたたむ) 独立して一家を構えていたのを止(や)める。
・所帯を持つ(しょたいをもつ) 一家を構えて、独立した生計を営む。一般に、結婚することを表わす。
・処置なし(しょちなし) 施(ほどこ)す術(すべ)がないこと。始末に負えないこと。また、そのような様子。 類:●世話がない 例:「あれだけ言ったのに寝過ごすなんて、もう処置なしだ」
・助長(じょちょう) 1.不要な力添えをして、却(かえ)って害になること。 故事:「孟子−公孫丑・上」「宋人有閔其苗之不長而堰之者、芒芒然歸、謂其人曰、今日病矣、予助苗長矣」 苗の生長を早めようとした宋の人が、苗を伸ばしてやろうとして、無理やり引っ張って駄目にしてしまった。 2.転じて、ものごとの成長発展に、外から力を添えること。ある傾向を、更に著(いちじる)しくすること。主に、悪い結果を招く場合に用いる。 例:「円安がインフレを助長する」
・蜀犬日に吠ゆ(しょっけんひにほゆ) 無知ゆえに、当たり前のことをも怪しむ。また、見識が狭い者は賢人の言行に対して疑いを抱くものだということ。 類:●小村の犬は噛む 出典:柳宗元の「答韋中立論師道書」に見える句 蜀(しょく)地方は山地で霧が深く日が射すことが稀(まれ)なため、太陽を見ると、犬が怪しんで吠えるという。 人物:柳宗元(りゅうそうげん) 中国唐代の文人。773〜819。字は子厚。唐宋八大家の一人。韓愈とともに古文復興を唱え「封建論」や「永州八記」などを書いた。田園詩に優れ、王維・孟浩然・韋応物と並称される。詩文集に「柳河東集」がある。 参考:唐宋八大家(そうとうはちたいか) 韓愈・柳宗元・欧陽修・蘇洵・蘇軾・蘇轍・王安石・曾鞏。
・しょっちゅう 始終。いつも。常に。絶(た)えず。普段(ふだん)。 例:「しょっちゅう喧嘩をしている」 ★「しょちゅうご(初中後)」の変化した語か<国語大辞典(小)> 「初中後」は、物事の初めと中頃と終わりの三段階。転じて、初めから終わりまで。終始一貫。 ★「初中終(しょっちゅうしゅう)」の転という<学研国語大辞典> ★「始終」の変化と考えられる<新明解国語辞典(三)>
・背負って立つ(しょってたつ) 全ての責任を一人で受け持つ。また、ある組織や団体の中心となって、その活動や発展の支(ささ)えとなる。 例:「会社を背負って立つ人物」
・背負ってる(しょってる) 1.背負っている。 ★「せおっている」の略。 2.俗語。自分で自分を買い被っている。まるで自分が他の人とは別人種であるかのように思っている。 類:●自惚(うぬぼ)れている
・塩っぱい(しょっぱい) 1.塩気が強い。塩辛い。 例:「海の水は塩っぱい」 2.勘定高い。 類:●しみったれている●けちである 用例:滑・膝栗毛−二「アノ酒屋のかかあは、しょっぱいやつよ」 3.困惑や嫌悪で顔を顰(しか)めるような状態。嫌である。 例:「塩っぱい顔をする」 4.人情が薄い。