−しよう(か)(siyou2)−
・生涯を失う(しょうがいをうしなう) 1.命をなくす。死ぬこと。2.上級権力者に譴責(けんせき)されて所領などを奪われ、生活の術(すべ)をなくす。3.死罪に処せられる。
・情が移る(じょうがうつる) 相手に愛情を寄せるようになる。相手に親しみを持つようになる。 例:「犬も3日飼えば情が移る」
・城郭を設けず(じょうかくをもうけず) 城の周りに囲(かこ)いを作らない。差別をしない、或いは、互いに心を結び合わせて、相手に隔てを置かないこと。
・情が強い(じょうがこわい) 1.強情(ごうじょう)である。他人の意志や感情に動かされない。2.情欲が強い。
・城下の盟(じょうかのめい・ちかい) 敵の居城の直(す)ぐ下まで攻め寄せて、講和の盟約に応じさせること。また、その盟約。戦勝側には最大の名誉とされ、敗戦側には最大の屈辱とされる。 出典:「春秋左氏伝−桓公十二年」「楚人坐其北門、而覆諸山下、大敗之、為城下之盟而帰」
・松菊なお存す(しょうきくなおそんす) 隠棲(いんせい)する住居の庭は荒れても、昔ながらの松と菊とはまだ残っているという意味。転じて、隠遁生活を送ってはいるが、昔の知己が居るということ。また、世の中は乱れていても、節操の高い志士は居るものだということ。 出典:陶潜「帰去来辞」「三径就荒、松菊猶存」
・将棋倒し(しょうぎだおし) 1.将棋の駒やドミノなどを少しずつ間隔をおいて並べ、一端を軽く押し倒して、次々と端まで倒す遊び。2.次々と倒れることや折り重なって倒れること。また、一端の崩れが全体に及ぶこと。 例:「突風で自転車が将棋倒しになる」
・常軌を逸する(じょうきをいっする) 世間並みでない言動をする。常識外れな事をする。
・上戸(じょうご) 1.酒を好む人。また、酒好きでたくさん飲める人。 類:●酒飲み 反:■下戸(げこ) 2.接尾語的に用いて、酒を飲んだ時に出る癖の状態を指す。「笑い上戸」「泣き上戸」など。 ★昔、民戸を構成人数の多少によって「上戸」「下戸」と分けていたが、婚礼の際に出される酒瓶の数がそれに伴なった(上戸は8瓶、下戸は2瓶)ので、飲酒量の多少にも用いるようになったという。語源は大宝律令(大宝元年701)にまで遡(さかのぼ)る。
・葉公竜を好む(しょうこうりゅうをこのむ) 名(めい)を好んで実(じつ)を好まないこと。また、口先では好きだと言いながら、実際には恐れていることの喩え。見せ掛けだけの愛好。 類:●叶公好龍 故事:「新序−雑事・五」 中国、楚(そ)の重臣沈諸梁(しんしょりょう)=葉公(子高)はとても竜が好きだった。帯の留め金や酒器はもとより、家の中の至る所に竜の模様を描いていた。天の竜がこれを聞き付け下界に降りてきた。葉公はこれを見て顔の色が五色に変わったという。つまり、葉公は竜に似たものが好きだったわけで、決して竜が好きだったのではなかった。 出典:新序(しんじょ) 儒書・逸話集。劉向(りゅうきょう)撰・訳注。10巻。春秋時代より漢初に至る事跡、逸話を集録したもので、人心の教化に役立てようと企画したもの。
・城狐社鼠(じょうこしゃそ) 都城に住む狐と社に住む鼠のこと。これらを除こうとするのには、その城や社を壊さなければならないので、手を下し難い。主君の周りにいる、除き難い奸臣(かんしん)の喩え。 類:●鼠を投(う)たんと欲して器を恐る 出典:「説苑−善説」・「晋書−謝鯤伝」
・証拠立てる(しょうこだてる) 証拠を示す。証明する。
・性懲り(しょうこり) 心の底から懲りること。ほんとうに懲りること。しごり。 用例:浄・曾我五人兄弟−兵者揃へ「性懲りもなき大悪人」 用例の出典:曾我五人兄弟(そがごにんきょうだい) 元禄12年(1699)。近松門左衛門。曽我物。各段に十郎と虎、二の宮の姉、五郎と少将、禅師坊、京の小次郎の5人兄弟を配し、さまざまな趣向こらす<近松門左衛門でござーい!>
・性懲りもなく(しょうこりもなく) 少しも懲りないで。懲りもしないで。 例:「性懲りもなく挑戦する」