−しよう(た)(siyou4)−
・正体がない(しょうたいがない) 1.気を取り乱している。正気がない。正常じゃない。本来の姿を失っている。 用例:義経記−二「女は男に会へば、しゃうたいなき物なり」 2.あるべき状態になっていない。事が巧く運ばない。 類:●難渋する
・正体をなくす(しょうたいをなくす)[=失う] 正常な状態にある時の、しっかりした精神を失う。正気をなくす。 類:●前後不覚
・冗談から駒が出る(じょうだんからこまがでる) 「瓢箪から駒が出る」を捩(もじ)った言葉で、意外なところから考えてもいなかったことが起こること。また、冗談として言ったことが事実になること。
・冗談じゃない(じょうだんじゃない) 仮令(たとえ)冗談でもそんなことを言ってはいけない。とんでもない。 ★「ふざけたことを言ったりしたりしては困る、こちらは真面目なのだ」という意味で、相手の調子に乗った悪ふざけなどを、窘(たしな)める言葉。また、相手の言ったことが自分の意向に反した時に言う言葉。
・冗談は顔だけにしろ(じょうだんはかおだけにしろ)・面(つら)だけに〜 ふざけたような顔かたちは大目に見るとして、好い加減なことまで言うなということ。相手の言葉が自惚(うぬぼ)れや綺麗ごとだった場合に、それを否定して貶(けな)す場合に使う。
・上知と下愚は移らず(じょうちとかぐはうつらず)
・承知の助(しょうちのすけ) 承知していること、引き受けたということを人名に準(なぞら)えたもの。 例:「合点承知の助」
・笑中に刀あり(しょうちゅうにかたなあり)[=刃(やいば)を研(と)ぐ] 表面では物柔らかに笑ったりしているが、内心では密かに人を害しようと思っていることの喩え。 類:●笑みの中(うち)の刀[=剣] 故事:「旧唐書−姦臣伝・上・李義府」 唐の李義府が上辺(うわべ)は穏やかで、内心が陰険であったのを、時の人が謗(そし)った。
・掌中の珠(しょうちゅうのたま) 1.手の内にある珠玉のこと。転じて、大切なもの。大事なもの。2.最愛の子供や妻の喩え。 類:●愛子(まなご)●愛娘 出典:杜甫の詩・傅玄(ふげん)の詩「短歌行」
・上出来(じょうでき) 1.状態や結果が満足できるものである。 例:「お前にしては上出来だ」「上出来の作品」 2.才能などが優れていること。 例:「上出来の息子」
・常套手段(じょうとうしゅだん) 同じような場合にいつも決まって取られる手段。有り触れた遣り方。 類:●慣用手段
・生得の報い(しょうとくのむくい) 現世に生まれる前の世界の業(ごう)によって、この世で受ける果報。 類:●因果応報
・焦土に帰す(しょうどにきす)[=と化す] 建物などが焼けて跡形もなくなる。