−しよう(は)(siyou6)−
・焦眉の急(しょうびのきゅう) 眉が焦げるほどに火の危険が迫っているということで、危険が迫っていること。事態が切迫していること。 類:●燃眉の急務
・正札付き(しょうふだつき) 1.値段の札が付いていること。また、その商品。2.掛け値なしの偽らない商品であるということ。3.転じて一般に、偽りや誇張がないこと。世間で定評があること。また、そのような人や物。 類:●札付き 例:「正札付きの悪人」
・勝負は時の運(しょうぶはときのうん)[=弾(はず)み] 戦いの勝ち負けはその時の運によるもので、必ずしも強い者が勝つとは限らない。
・小便一町糞一里(しょうべんいっちょうくそいちり)[=飯(めし)一里] 徒歩で連れ立って出掛けるとき、大小便のために甚(はなは)だしく遅れること。 1.小便だと一町、大便だと一里の遅れになるということ。2.小便は一町ぐらいは我慢でき、大便は一里ぐらいの間我慢して歩けるということ。 ★「一町」は360尺で、約109メートル。江戸時代頃の「里」は、東国では6町(約654メートル)、上方・西国では36町(約3.9キロメートル)が使われていたという。
・小便臭い(しょうべんくさい・しょんべんくさい) 1.小便の臭(にお)いがする。 用例:浮・好色万金丹−五「菜、大根の小便くさきに打囲まれ」 2.いかにもおむつの小便の匂いがしそうだということから、子供染みている。未熟である。 用例:雑俳・銀要「のびたとは、小便くさい婚礼じゃの」 用例の出典:俳諧繍銀要(はいかいしゅうぎんかなめ) 雑俳。松井賢盈(けんえい)・雲皷(うんこ)。享保14年(1729)。1巻。・・・調査中。
・正法に奇特なし(しょうぼうにきどくなし)[=不思議(ふしぎ)なし] 正しい仏法(宗教)には奇跡などの不思議な現象はない。不思議な利益などの、奇特があるのはむしろ邪教である。
・章甫の冠(しょうほのかんむり) 緇布(くろぎぬ)の冠で、中国殷(いん)代のもの。孔子が被ったので、儒者が多く用いた。
・章甫の冠を沓に履く(しょうほのかんむりをくつにはく) 上下転倒することの喩え。賢人をつまらない仕事に使うことの喩え。 出典:賈誼(かぎ)の「弔屈原文」「章甫薦履漸不可久兮」