−しよう(を)(siyouwo)−
・将を射んと欲すれば先ず馬を射よ(しょうをいんとほっすればまずうまをいよ)[=人を〜] 大きなもの、主となるものを攻撃したり、また手に入れようとしたりするとき、直接その対象を狙うより、その周囲にあるものを先ず狙うのが良いという喩え。目的を果たすには、その周囲にあるものから、手を付けていかなければならないこと。 出典:杜甫の「前出塞九首」「射人先射馬」
・情を売る(じょうをうる) 1.情けを売る。自分の利益を考えて、他人に情を施しておく。2.売色をする。
・錠を下ろす(じょうをおろす) 1.錠を掛ける。鍵(かぎ)を掛けて閉める。2.比喩的に、他に対して心を閉ざして頑(かたく)なな態度を取る。
・漿を乞いて酒を得る(しょうをこいてさけをえる) 「漿」は、重湯(おもゆ)、お粥(かゆ)の上澄み液のこと。希望していた以上の物を得たことの喩え。 類:●水を乞いて酒を得(う)
・掌を指す(しょうをさす) 掌中にあるものを指し示すように、 1.ものごとが明白で、かつ正確であること。2.極めて容易であること。 類:●掌(たなごころ)を指す
・小を捨てて大に就く(しょうをすててだいにつく) 取るに足りない小事は捨てて、より重要なことに力を注(そそ)ぐべきである。 類:●小の虫を殺して大の虫を助ける●小異を捨てて大同につく●寸を枉げて尺を信ぶ●捨小就大 出典:唐の詩人王積薪の作と伝えられる「囲碁十訣」の一つ。二つの石があるとき、どちらがより大きい(重要)かを考える。二ヶ所打ちたい所がある。どちらが大きいか考え、結果、小さい方を捨てて、大きい方を取るべきだということ。
・章を断ち義を取る(しょうをたちぎをきる) 詩文の一部分だけを取り、原文の前後関係に拘(こだわ)らないで、その意味だけを取る。 出典:「孟子」・「中庸」の孔穎達疏
・情を立てる(じょうをたてる) 真心(まごこ」ろ)を示す。義理立てをする。
・情を通ず(じょうをつうず)[=通(かよ)わす] 1.敵に内通する。密かに事情を通知する。2.男女が密かに関係を持つ。 類:●私通する
・情を張る(じょうをはる) 意地を張り通す。強情を張る。 類:●意地を張る●強情を張る 用例:柳多留−55「熱湯好きうぬばつかりが情を張り」
・升を以って石を量る(しょうをもってこくをはかる) 小さいものを基準にして大きいものを量ろうとすると誤差が生じるので、正確が期せないということ。小人物の狭い心では大人物の心中は理解できないこと。 類:●以升量石(いしょうりょうこく)