−そな(sona)−
・備え有れば患え無し(そなえあればうれえなし) 予(あらかじ)め備えがあれば、後の心配事はなくなるものである。 故事:「書経−説命・中」「惟事事、乃其有備、有備無患」 殷(いん)王の高宗(こうそう)が優れた補佐役を得た夢を見た。国中を探させたところ、傳巌(ふがん)の谷で説(えつ)という者を見付けた。宰相(さいしょう)になった傳説(ふえつ)が王に進言した言葉。
・備わらんことを一人に求むる無かれ(そなわらんことをいちにんにもとむるなかれ) 一人の人間にあれもこれもと、完全を期待してはいけない。人間には長所もあれば短所もあるということ。 出典:「論語−微子」「周公謂魯公曰《略》無求備於一人」