−そと(soto)−
・外になる(そとになる) 無駄(むだ)になる。無用のものになって廃(すた)る。 用例:浮・椀久二世−下「此米<略>大かたはこくうぞうとなんいへるむしさしてみなそとになりて」 用例の出典:椀久二世物語(わんきゅうにせのものがたり) 浮世草紙。井原西鶴。2冊。貞享2年(1685)。現在在所不明。男色物。外題作は「新小夜嵐」正徳4年(1714)。 参考:椀久(わんきゅう) 大坂御堂前の豪商椀屋久右衛門の通称。新町の遊女松山になじみ、豪遊をしたために座敷牢に入れられ、発狂して家出し延宝五年(1677)に死んだという。浄瑠璃・歌舞伎所作事・歌曲などには椀久物の一類ができるほど、多く取り入れられた。
・外堀を埋める(そとぼりをうめる) 城攻めのときには先ずその外堀を埋めるの意で、ある目的を達するために、周辺にある障害から取り除く。また、遠回しの作戦を取ること。
・外襤褸の内錦(そとぼろのうちにしき) 1.襤褸な服を着ているが、その下には豪華な絹織物を身に付けている。2.外見は良くないが、人格は錦のように豊かである。外見とは関係なく、内容が非常に優れていることの喩え。
・外を家にする(そとをいえにする) 外出ばかりしていて家にいることが殆どない。しょっちゅう留守にする。
・外を内(そとをうち) 外を家にすること。しょっちゅう家を留守にすること。 類:●外が内