−そつ(sotu)−
・そつがない 「そつ」は、手落ち・手抜かり、または無駄の意味。言動に手落ちがない。抜け目がない。無駄がない。 例:「彼は何をやってもそつがない」
・反っくり返る(そっくりかえる) 1.身体が後ろの方に反り曲がる。酷(ひど)く反る。また、物が反対側に反り曲がる。反り返る。 用例:富本・艶容錦画姿「ひっくりかへって、そっくりかへった」 2.威張って、相手を見下すようにして体をうしろに反らせる。自分を偉い人間と思っていることを表わす。 類:●反り返る 例:「反っくり返った態度」 ★「そりくりかえる」の転。<大辞林(三)> 用例の出典:艶容錦画姿(えんようにしきえすがた?) 富本節。・・・詳細調査中。(はですがた?)(あですがた?) 参考:富本節(とみもとぶし) 浄瑠璃の一派。寛延元年(1748)に、富本豊前掾(じょう)が独立して語り始めたもの。常磐津節よりも繊細で高雅、その節回しは技巧に富む。安永〜天明頃には常磐津節を凌(しの)ぐ全盛を示した。
・素っ気ない(そっけない) 言葉や態度に、相手に対する好意や思い遣りがない。愛想がない。薄情である。 用例:伎・怪談目笠森−三幕「これ程申すにそっけない挨拶いたすは」 類:●素気(すげ)無い 用例の出典:怪談月笠森(かいだんつきのかさもり) 歌舞伎。世話物。4幕。河竹黙阿弥。慶応元年(1865)江戸守田座初演。旗本屋敷に奉公した草加在の名主の娘おきつは、横恋慕した下男の市助に殺され、笠森稲荷の門前で茶屋を開いている妹のおせんがそのかたきを討つ。通称「笠森お仙」。
・ぞっこん 1.すっかり。まったく。 用例:荘子抄−一〇「人には云い勝ともそっこん心には服せざるなり」  2.心底から。心から。特に、惚れて全く心を奪われること。 例:「彼はその女にぞっこんだ」 ★古くは「そっこん」。「底根」、「属懇」の字を当てることもある<国語大辞典(小)>
・卒爾ながら(そつじながら) 突然で失礼なこととは思うが〜。人に声を掛けたり、ものを問う時などに言う言葉。
・率先垂範(そっせんすいはん) 《四熟》 自分が進んで手本を示す。人の先頭に立ってものごとを行ない、模範(もはん)を示すこと。 類:●率先躬行(きゅうこう)●率先励行●実践躬行 出典@:「率先」は、「史記−絳侯世家」 出典A:「垂範」は、「宋書−謝霊運伝・論賛」 出典:宋書(そうじょ) 中国南朝の宋について書かれた史書。二十四史の一つ。沈約(しんやく)。斉の武帝に命ぜられて編纂した。完成は梁代。紀伝体で書かれ、本紀10巻・列伝60巻・志30巻の計100巻から成る。日本については『夷蛮伝』(いばんでん)が立てられており、倭の五王から朝貢が行われたことが記されている。
・其方退け(そっちのけ) 構わずに放っておくこと。相手にしないこと。 類:●そちのけ 用例:滑・七偏人−初「書画も開きもそっちのけ、直に乱盃の大騒ぎ」 例:「お遣いなど其方退けで川遊び」
・ぞっとしない 1.あまり感心しない。良い気持ちがしない。嬉しくない。面白くない。2.特に驚いたり感心したりするほどではない。 反:■ぞっとする 参考:「ぞっとするほどの美人」 身震いするほど凄(すご)い美人。
・ぞっとする 1.恐怖や寒さなどで、身体(からだ)が震え上がるような感じがする。全身の毛が逆立つように感じる。 用例:伎・陬蓬莱曾我−四立「ゾッとする程怖い思ひで」 2.強い感動が身体の中を通り抜ける。 反:■ぞっとしない 例:「ぞっとするほどの美人」 用例の出典:陬蓬莱曾我(むつまじきほうらいそが) 歌舞伎。鶴屋南北。・・・調査中。
・外方を向く(そっぽをむく・そっぽうを〜) 1.正面でなく横を向く。2.相手の顔や視線を避ける。特に、協調・援助をしないで、知らない振りをする。